ブランディングとは、「差別化」であるといわれています。
わたしは、普段は弁理士として特許庁に対する出願業務のかたわら、商品開発やブランディングに対する助言をしています。日々お客様と接し、意見を交わすうちに、ブランディングにおいて「対象物の魅力や価値の源泉となる『根っこ』」を把握することがいかに重要であるか、気付かされました。そうして、ブランディングの第一歩は、究極に対象物を掘り下げ、「根っこ」の部分に触れることから始まる、と確信するに至りました。
「根っこ」は、人の心をゆさぶりうごかす、強い力を秘めています。「根っこ」は差別化の源泉になるものです。「根っこ」を中心に据えることで、無理なく、一貫性あるブランディングを行うことができるのです。
このコラムでは、「根っこ」にアプローチし、ブランディングに活かす方法を、6回シリーズでお届けします。どなたにもあてはまりそうなヒントに絞り、実践的であることをモットーに、わかりやすい平易な言葉で綴ってゆきます。
皆さまのブランディングの取組に役立つことがあるならばこれ以上の喜びはありません。
これから、どうぞよろしくお願いします。
2022/01/28
第6のステップ ブランドの中身は
2022/01/20
第5のステップ 試行錯誤で磨き上げるストーリー
2021/12/6
第4のステップ デザイナーさんとの付き合い方
2021/11/15
第3のステップ 情報の整理
2021/10/7
第2のステップ 他者の目線を取り入れたアプローチ
2021/09/21
第1のステップ 自分でとりくむアプローチ
大江山特許商標事務所所長。特定侵害訴訟代理業務付記弁理士、薬剤師。京都府福知山市(旧大江町)生まれ。実家はGI「万願寺甘とう」の生産農家。企業の知財担当者として近畿知財塾に入塾(第4期)、知財に魅了され、2019年11月大江山特許商標事務所開業。地域ブランディングに関心が高く、独自取材を行いプログやInstagramで情報発信中。サイドプロジェクトとして、伝統技術×アーティストのコラボ提案、地域の特産品に+αの視点を加えた作品の開発・販売にも取り組む。近畿経済産業局「知財セミナーワークショップ開催事業」にて「地域発食品・お酒の地域ブランディング事例と知財戦略」等の講師を多数担当。