「オープンファクトリー」とは、ものづくり企業が生産現場を外部に公開したり、来場者にものづくりを体験してもらう取組であり、従来から工場見学やツアーといった形態で実施されてきた取組です。近年では、ものづくりに関わる中小企業や工芸品産地など、一定の産業集積がみられる地域を中心に、企業単独ではなく、地域内の企業等が面として集まり、地域を一体的に見せていく「地域一体型オープンファクトリー」という取組へと進展をみせています。

 そして、これら地域一体型オープンファクトリーは、開催する地域社会(住民)にとっては、自らのまちの魅力や歴史を再認識する契機となり、企業にとっては、地域社会と新しい接点を持つことで、地域の企業としての意識(ローカル・カンパニー・プライド)の芽生えやイノベーティブな着想を得る機会につながっています。

 本フォーラムを、他地域での先駆的事例を知る機会としてご活用いただくと共に、クロストークを繰り広げることで、皆様の新事業へのヒントや新たな繋がりの創出、地域におけるオープンイノベーションの推進を目指します。地元企業の皆様だけでなく、これから「オープンファクトリー」に取り組みたいと考えられている近隣エリアの企業の皆様、自治体、金融機関など支援機関の皆様の幅広いご参加をお待ちしております。

プログラム内容

16:20~16:35 <話題提供:関西におけるオープンファクトリーについて>

経済産業省 近畿経済産業局
中小企業政策調査課 総括係長
津田 哲史

関西のオープンファクトリーについて取りまとめた「KANSAI OPEN FACTORY REPORT」のご紹介と共に、関西各地で広がる取組についてご紹介します。

16:35~17:35 <基調講演:「ローカルから日本を変える。」ー地場産業都市からの挑戦ー>

株式会社スノーピーク 代表取締役会長
山井 太

 地元、燕三条地域の技術を活かし、スノーピークが率先してハイエンドな製品開発をするようになって生まれた地場産業の変化とこれからの未来について、ご講演いただきます。

17:45~18:45 <パネルディスカッション:オープンファクトリーの可能性>

  • 株式会社スノーピーク 代表取締役会長
    山井 太

    1959年生まれ、新潟県出身。明治大学商学部を卒業後、外資系商社に就職。86年、家業のヤマコウに転職。96年に代表取締役社長に就任。社名をスノーピークに変更。2020年会長に就任。毎年30~60泊をキャンプ場で過ごすアウトドア愛好家であり、徹底的にユーザー目線で革新的な商品開発を行う。

  • 経済産業省 近畿経済産業局 局長
    米村 猛

    北海道出身。京都大学法学部卒業後、平成元年に通商産業省(現経済産業省)入省。中小企業庁参事官、観光庁観光地域振興部長、特許庁総務部長などを歴任し、令和元年7月より近畿経済産業局長に就任。イノベーションを促進する「関西・共創の森」の立ち上げや、地域一体型オープンファクトリーの活性化、地域ブランドの振興など、関西における様々なネットワークづくりを促進する。

  • FactorISM 実行委員長
    太田 泰造
    錦城護謨株式会社 代表取締役社長

    1972年生まれ。大阪府出身。近畿大学を卒後、6年間富士ゼロックス㈱で営業職を経験。2001年に錦城護謨㈱に入社、2009年代表取締役就任。自ら立ち上げた福祉事業では、米独で国際的デザインアワードを受賞するなど、これまで同社が培ってきたゴム製品、土木事業の礎を伸ばすだけでなく、自社ブランド(KINJO JAPAN)への挑戦など新たな事業改革に取り組んでいる。

  • FactorISM 副実行委員長
    友安 啓則
    株式会社友安製作所 代表取締役社長

    高校1年からアメリカへ留学、City University of Seattleにて経営学修士M.B.Aを取得。2004年に帰国後父親が営む友安製作所に入社。インテリア輸入商材の販売やWEB事業部の立ち上げなどを経て、2016年2月に代表取締役社長に就任。東京・大阪・福岡にて「友安製作所Cafe」も運営する。

  • モデレータ FactorISM 統括プロデューサー
    松尾 泰貴
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