主催: 近畿経済産業局

バイオマスをうまく活用し、循環させる‘仕組み’に求められる技術、ノウハウ

近畿経済産業局では、昨年度に引き続き、「バイオマスセミナー」を2回開催します。 人口減少社会が進む中、地域経済の活性化、雇用機会の創出、活力の再生を目指し、「地域のバイオマス資源」をエネルギーや高付加価値材料として有効活用することで、新たな地域力創造を積極的に取り組む企業や自治体等が多く見られます。
とりわけ、バイオマスをうまく活用し循環している取組においては、バイオマスの〝入口〟(原料)と、〝出口〟(活用先・販路等)をうまくつなぎ、事業採算が取れるようにするための新たな技術やノウハウが蓄積されています。
本セミナーでは、メディアでの登場も多い実践例と、新たな技術やシステム導入例について、専門家や企業等の実践者により紹介いただきます。また、バイオマスをうまく活用し、循環させる‘仕組み’に求められる技術、ノウハウについて、講演者と皆様で意見交換を行います。ご関心のある方はぜひご参加ください。

※今年度の第2回セミナーは、来年2月に開催予定です。(大阪市内)

申込はこちらからお願いします。(申込締切  2019年12月16日(月)まで)

参加する

FAX申込される方は、左下チラシをクリックして印刷し、必要事項を記入し送信してください。

[日程]
2019年12月19日(水) 14:00~17:30 
[会場・地図]
大阪工業大学 梅田キャンパス
セミナー室204

大阪市北区茶屋町1番45号

[会場へのアクセス]
● JR「大阪」駅から徒歩5分
● 地下鉄御堂筋線「梅田」駅から徒歩3分
● 阪急「大阪梅田」駅から徒歩3分
● 阪神「大阪梅田」駅から徒歩7分
※公共交通機関でご来場くださいますよう、お願いします。

[主催] 近畿経済産業局

[チラシ]

フライヤー

[プログラム]

[講演1]

「技術と連携が拓く地域のバイオマス利活用」

吉田登氏(和歌山大学 システム工学部 システム工学科 教授)

高効率性に加えて、汎用性や経済性なども兼ね備えたバイオマスの有効活用に資する技術や設備の最新動向について、実用化の事例を交えてお話しします。

[講演2]

「廃棄物処理・リサイクルにおけるIoT活用の導入例・可能性」

橋本征二氏(立命館大学 理工学部 環境都市工学科 教授) 

 バイオマスを含めた廃棄物処理・リサイクルの現場において、省人化や危険作業への対応、コスト削減など、様々な効果が期待されているIoT技術の導入事例やその可能性について、紹介します。

[企業による実践事例の紹介]

「きめ細やかな事業者間の情報交換がつくりだす食品リサイクルビジネス」

高原淳氏(株式会社日本フードエコロジーセンター 総務部 次長)

 食品廃棄物より生成した液状飼料を養豚農家に販売し、ブランド豚を創出する取組について、様々な事業者との日々のコミュニケーションなど、事業を円滑に展開するためのポイントやノウハウも含めて紹介します

「あべのハルカスをはじめとする小型バイオガス発電システムの特長、実践例」

加藤利崇氏(株式会社竹中工務店 環境エンジニアリング本部 課長)

 バイオガスをビル内の冷暖房やガスとして供給し、廃棄物処理経費とエネルギー経費の削減へとつなげている「あべのハルカス」の事例をはじめとする、小型バイオガス発電システムの特長、実践例について紹介します。

「トンネルコンポスト方式で、ごみを燃やさず資源化へ」

鎌倉秀行氏(株式会社エコマスター バイオマス資源化センターみとよ センター長)

 一般廃棄物の可燃ごみを微生物の力で燃やさず発酵乾燥させ、固形燃料を作る「トンネルコンポスト方式」を採用している香川県三豊市での取組について、取組経緯や技術の詳細、事業が成立するポイントについてお話しします。

[意見交換会]

『バイオマスをうまく活用し、循環させる‘仕組み’に求められる技術、ノウハウとは』

[出演者プロフィール]

■ 吉田登氏(和歌山大学 システム工学部 システム工学科 教授・博士(工学))
 大阪大学工学部環境工学科卒業後、建設コンサルタント会社、大阪大学助手・講師等を経て、2011年より現職。研究 テーマは地球境変化に対応する産業社会システムのエコ・リストラクチャリングなど、ライフサイクル分析、物質フロー分析、産業連関分析等を用 いた箱形成による環境保全効果の評価、環境保全を地域経済へ内在化する施策の効果検証などに取り組んでいる。
■ 橋本征二氏(立命館大学 理工学部 環境都市工学科 教授・博士(工学))
 京都大学大学院工学研究科環境工学専攻博士後期課程修了後、(独)国立環境研究所主任研究員、東京大学大学院客員准教授.Yale大学 Visiting Fellow等を経て、2011年より現。資源の採取からごみの療夜までをトータルに見た資源・藤夏物管理に関する研究に取り組む.康食物処 理・リサイクル分野で10T導入促進を目指す「廃棄物処理・リサイクルIoT導入促進協議会」の運営委員を務める。
■ 高原淳氏(株式会社日本フードエコロジーセンター 総務部 次長)
 本社は神奈川県相模原市。食品リサイクル事業者として、首都圏の事業者より収集した食品廃棄物を原料として液状のエコフィードを生成。周辺の養豚農家へ販売することで、ブランド豚を販売するシステムを構築。また、自社の取組についてSDGsの推進を図る活動として早くからアピールを行い、 第2回ジャパンSDGsアワード・総理大臣賞を受賞している。
■ 加藤利崇氏(株式会社竹中工務店 環境エンジニアリング本部 課長)
 大手総合建設会社として、日本一の超高層ビル・あべのハルカスの設計・施工を担当し、1日約3トンの生ごみ排出量を対象とした建物完結型バイオガスシステム「メタファーム」を適用。現在、より小規模なショッピングモールや食品製造工場などへの適用が可能なシステムとして改良が進み、各地で設備が導入されつつある。
■ 鎌倉秀行氏(株式会社エコマスター バイオマス資源化センターみとよ センター長)
  本社は香川県三豊市。日本初のトンネルコンポスト方式によるごみ処理施設「バイオマス資源化センターみとよ」を同市内に建設し、2017年より稼働。年間1万トンの一般廃棄物可燃ごみを燃やすことなく、微生物を用いて固形燃料にリサイクルし、製紙会社等へ販売。地方都市における効果的なごみ処理システムとして、メディア等からも注目されている。