近畿経済産業局主催
近畿経済産業局では、昨年度に引き続き、「バイオマスセミナー」を開催します。
人口減少社会が進む中、地域経済の活性化、雇用機会の創出を目指し、「地域のバイオマス資源」をエネルギーや高付加価値な材料等として有効活用することで、新たな地域力創造に取り組む自治体や地域企業、大学等が見られます。
本セミナーでは、木質系、カニ殻、もみ殻、竹など、地域独 自の農林漁業系バイオマスを有効活用し、様々な課題に直面しながらも着実に進展しつつある取組について、
専門家や企業、 自治体の実践者により紹介いただきます。また、講演者をパネリストに迎え、「バイオマスの有効活用による地域力創造」について、その可能性や課題について皆様と意見交換を行います。
ご関心のある方はぜひご参加ください。
申込はこちらからお願いします。(申込締切 平成30年12月10日(月)まで)
参加するFAX申込される方は、左下チラシをクリックして印刷し、必要事項を記入し送信してください。
兵庫県神戸市須磨区行平町3-1-12
[主催] 近畿経済産業局
[後援] 兵庫県・(公財)ひょうご環境創造協会
[チラシ]
[プログラム]
[挨拶] 近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 |
[講演・事例研究] 『地域の視点で地域の宝“バイオマス”の有効活用を考える』 赤尾聡史氏 (同志社大学 理工学部環境システム学科 准教授) |
[講演・事例紹介] 『県内で大量発生するカニ殻から抽出した 伊福伸介氏 (鳥取大学大学院工学研究科 化学・生物応用工学専攻 教授) |
[企業・自治体による実践事例の紹介] 『行政、JA、大学、企業の連携による〝もみ殻〟の 木倉崇氏 (NSIC株式会社 代表取締役) 『バイオマスエネルギーの地産地消に取り組む 高橋壱氏 (洲本市役所 産業振興部農政課 係長) |
[意見交換会] 『バイオマスの有効活用から新たな地域力創造へ!』 講演者とともに、バイオマスの有効活用による地域力創造について、その可能性や課題について皆様と意見交換を行います。 |
[出演者プロフィール]
赤尾聡史氏 ( 同志社大学 理工学部 環境システム学科 准教授 ・ 博士(工学) ) |
京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻博士後期課程修了後、鳥取大学助教を経て、2015年より現職。研究テーマは廃棄物再資源化や地域循環経済に基づく資源利活用システムの構築など。CREST研究「気候変動を考慮した農業地域の面的水管理・カスケード型資源循環システムの構築」(2009~2014年度・科学技術振興機構)においてハウス園芸農地を活用したバイオマス利活用の研究を担当。木質バイオマス発電導入における地域経済効果の検討など、資源循環の取組を地域全体の便益の視点から分析やシステム設計に取り組んでいる。 |
伊福伸介氏 ( 鳥取大学大学院 工学研究科 化学・生物応用工学専攻 教授 ・ 博士(農学) ) |
京都大学 国際融合創造センター・産学官連携研究員、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学博士研究員などを経て、2008年に鳥取大学に赴任し2018年4月より現職。研究テーマは高分子化学、天然材料科学など。カニ殻の主成分であるキチンをナノファイバーとして抽出することに成功。現在、多くの大学研究室や民間企業と共同研究を行い、キチンナノファイバーの多様な機能を活かして実用化を進め、大学発ベンチャー「株式会社マリンナノファイバー」の代表取締役として、カニ殻の有効利用と鳥取県の産業の活性化に取り組んでいる。 |
木倉崇氏 ( NSIC株式会社 代表取締役 ) |
本社は富山県射水市。同市が2008年から取り組んでいる〝もみ殻循環プロジェクト〟において、もみ殻燃焼灰の管理販売を行うベンチャーとして、地元工業炉メーカー・北陸テクノ株式会社が2018年2月に設立。もみ殻をバイオマス資源として燃焼技術を開発し、燃焼灰を有効な資材に、発生熱をビニルハウスの加温等に、それぞれ有効活用することで、行政、企業、JA、大学等の連携によりもみ殻の完全リサイクル化の取組を進めている。 |
高橋壱氏( 洲本市役所 産業振興部 農政課 係長 ) |
「菜の花エコプロジェクト」を機とする廃食油の分別回収・BDFの資源循環のほか、太陽光、風力、小水力など総合的な再生可能エネルギーの活用に取り組むバイオマス産業都市。2017年4月より、放置竹林の拡大防止に向けて、竹チップ焚きバイオマスボイラーを温浴施設に整備し、熱供給の運用を実施。住民組織による竹の伐採、島内NPO法人によるチップ生産・販売の各取組より、地域での竹の収集・加工システムを構築している。なお、高橋氏は10数年間、BDFや竹をはじめとする再生可能エネルギーの活用にかかる業務を担当してきた。 |